文芸部が意外と少ない危機!?

文芸部というと、大抵の方はどんな活動をするのかイメージがしやすいのでは?と思います。
一方で、出身中学、高校に「文芸部はありましたか?」と問うと、「そういえばなかったな」という方も多いです。
私たちは、学校に文芸部がないことを課題だと考えています。

例えば、高校受験サイト(https://www.studyh.jp/kanto/special/club/cultural/club.html?c=bungei)によると文芸部は半数を超えないことがわかります。

全体でどのくらい文芸部がある学校の比率なのか計算してみました。

男子校 16校 48%
女子校 32校 43%
共学校 293校 36%
私立 132校 37%
国立 2校 23%
公立 207校 37%
ですから、それぞれの「文芸部のある学校数」から「母数の学校数」を逆算し、合計して全体のパーセンテージを出します。

各分類の母数(文芸部のある学校数 ÷ 割合):
男子校:16 ÷ 0.48 = 約33校
女子校:32 ÷ 0.43 = 約74校
共学校:293 ÷ 0.36 = 約814校

→ 総学校数(推計):33 + 74 + 814 = 約921校
→ 文芸部のある学校数の合計:16 + 32 + 293 = 341校

文芸部設置率(全体):341校 ÷ 921校 ≒ 0.3701 → 約37.0%
よって首都圏の高校全体における文芸部の設置率は、約37%です。

このことをどう捉えるか?は意見の分かれるところです。
確かに、生徒さんに求められていないという可能性もあるでしょう。
ですが、活動準備段階において、とある中学生の女の子が「文芸部入りたかったけど、活動日数が週に2日しかなくて、お母さんが運動部に入りなさい」という事情を教えてくれました。「あれば入る」という方にとっては、部活自体が無いことがかなりの機会損失なのではないかと考えています。
確かに、学校単体では、あまり人数がいなくても、地域の学校や遠い私学に通っている生徒さんとも一緒に、地域の部活動が作れるのではと思います。
部活動の地域移行はスポーツ庁を中心に行われている印象ですが、文化部も地域で行えるのでは?と。
学校の仕組み日縛られなければ、毎週必ず参加!というルールでなくても月に一度くらいリアルな場所で顔を合わせ、あとはオンラインで交流や活動も可能かもしれません。文芸部の活動自体は幸い特別な用具や場所など不要ですからね。すると、普段は運動部に入っているけれど、読書も好き!という方にも間口が広がるかもしれません。

部活動といっても多様な形態があります。どういった形態にするかは、目的にもよりますし、頻度や場所なども模索しながら活動を行いたいと考えています。


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